ボッコ手袋を履く
2011年11月3日木曜日
四四人
これは指分けされてない手袋のことで、北海道ではなぜかこのように言われ、なんとも懐かしい思い出の一品である。
今ではスキーグローブなどでは当たり前に見られるが、この手袋をはめると指先を使うようなことは何もできないが、手全体をくるむので保温効果抜群で防寒としてはベストであったし、雪だるま、雪玉作り、スキーなどには支障がなく保温性と相まって、北海道では子供たちが雪遊びをするには必須アイテムであった。と同時に雪おろし、雪かきなど手伝い仕事にも適していた。勿論今のようにナイロン系材質のものではなく、親がセータなどをほどいた毛糸の編みなおしで作ってくれ、なくさないように両方が肩ひもで結ばれていた。毛糸は防水性は低いが、北国の雪質はサラサラなのでなんら問題なかった。
そして先に私は「手袋をはめる」と言ったが、我々は「手袋を履く」と言っていた。かって人類は四足だったなごりでもないだろうに、大笑いされる方言の一つである。