クラシック音楽
2011年9月25日日曜日
四四人
これは私だけの話かもしれない。
過って、西高に英語と音楽を担当する黒川武という先生がいました。クラシック音楽なんてと敬遠していた私に大きな変化をもたらしてくれました。
先生の音楽の授業では、まず最初に、例えば遠き山に日が落ちて(家路)とかのおなじみな曲を聴かせます。それからドボルザークの交響曲9番を聴かせます。鼻歌でそしてキャンプなどで歌っていたポピュラーな曲が、難しい交響曲にすっぽりはまっているではありませんか。
すかさず交響曲というのは、4楽章から出来ていて、各楽章は各々主題曲を持ち、各楽章はそのヴァリエーションで構成されているんですと解説された。眼から鱗、さきのなじみの曲は、ドボルザーク交響曲9番第楽章の主題曲から抽出されていたのです。シューベルトの菩提樹を聴かせて歌曲集「冬の旅」の解説もしてくれました。「歓びの歌からベートーベンの第九を解説してくれました。
こうして私からはクラシック音楽アレルギーが消え、モーツアルトも、ベートーベンも聴けるようになり、趣味と化したことは言うまでもありません。この黒川先生の授業はずっとずっと私の心の玉手箱になっている。 “易しく、興味を持つ様に教えてくれる先生が最高です。一端好きになったら自学自習で増殖していきます。”我が師の恩の一節でした。
追:黒川先生については、西高創立百周年記念誌に8期の山崎悦男さんが書いている。先生は札幌で元気にされていると風邪の便りに聴いている。