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風花と雪

2011年10月22日土曜日

四四人

 作家渡辺淳一は小学生の時、一年半ほど旭川に住んでいたことがある。厳寒を経験した氏の得意な雪の表現がある。風花(かざはな)である。晴天の日、雪がチラチラ舞い落ちる情景を言うのである。皆経験したと思うけど、何とも風情があるではありませんか。

 一方、雪の状態を表す言葉として、淡雪、薄雪、粉雪、細雪,どか雪、べた雪、牡丹雪、綿雪などがある。ここでは粉雪とべた雪を取り上げる。

 本州(なぜか北海道の人は内地という)に住むようになって、初めての雪の時、皆雨傘をさしているのに驚いた。北海道の雪は粉雪で水分を含まないから、帽子でも衣服でも払うと落ち濡れないですむ。内地の雪は、べた雪に近く水分を残しているので、払い落す前に消えてしまい濡れを残す。だから傘が必要ということを知った。