炊事遠足
2012年2月13日月曜日
四四人
山形県に出張した時のことである。芋煮会なるものに誘われた時すぐ思い出したのが炊事遠足。この遠足は北海道に特有?なものらしい。
川の上流の河原まで、同じ学年のクラスの全員が、縦列をなして遠歩きし、そこで炊事をし昼飯にするのである。当時は物資の乏しい時代。勿論具材は銘々が持ち寄る。記憶の良い人はおコメも持参したという。すごいブレンド米を食べたことになる。薪や鍋釜も持参し、竈は河原の大きな石を集めて作るのである。
定番はカレーライスと豚汁。レトルトなんてない時代だからカレーのルーからスタートである。竈を作るもの、薪に火をつけるもの、芋/玉ねぎの皮をむくもの、切るもの、煮るもの、味付けをするもの、ご飯を炊くものそれぞれ役割を決めた分業作業である。どんな環境でも生き延びることの訓練・家庭科の訓練と明言されてはいなかったがこの経験は無意識のうちに我々に何かを与えたと思う。
私はその何かとは連帯感の醸成、人間関係の形成だったのではないかと思っている。そしてそれを今の西高東京同窓会の隆盛の中に見ている。
北海道に特有な遠足にもひとつある。スキー遠足である。これについてはまたの機会にしたい。