1月25日、東京同窓会主催の
第5回「すずらん塾」が母校で開催されました。
いまの時代、高校のうちから自分が将来就く職業についてイメージをもつのはいいことではないか。東京同窓会として現役西高生の進路選択やキャリア形成に役立つ講座を開こうと、嶋村輝郞氏(9期)の発案で始まった「すずらん塾」。
5回目となる今年は「表現するプロたち」というテーマで、トークセッションとワークショップが開催された。
①第1部:トークセッション壇上のパネラーたち ②体育館に1、2年生全員集合 ③第2部:加藤千恵ワークショップ ④みんなで作ったチョコレートタワー ⑤生徒たちカラースケッチ ⑥白石・浦田ワークショップ ⑦小林ワークショップ ⑧鈴木ワークショップ
第1部は1・2年生全員を対象に体育館でのトークセッション。東京同窓会会長の荒川繁氏(20期)の司会進行で、パネラーの映画監督白石和彌氏(43期)、映画録音技師浦田和也氏(18期)、洋菓子研究家加藤千恵氏(17期)、建築設計家小林達夫氏(19期)、コピーライター鈴木敏朗氏(17期)が自己紹介を兼ね、どんなきっかけでその道を歩むことになったかを語った。また、表現する仕事はなぜ面白いのか? 高校生の皆さんへのアドバイスは? などトークセッションを通じその道の専門家らしい貴重な意見が披露された。
第2部はそれぞれの講師が各教室に分かれ自由参加のワークショップとなった。
映画の白石・浦田両氏のワークショップの課題は「愛の言葉を1分動画で残そう」。16人の参加者はあらかじめそれぞれがスマホで動画を撮り、音入れや編集を施しワークショップにのぞんだ。
「中には監督志望や企画の仕事がしたいという生徒もいて、ものづくりに対し真剣に向き合っていたのが印象的でした」と白石監督。
白石映画のほとんどの録音を担当してきた浦田氏も「みんな目がキラキラしていて、こっちが励みになったほど」とワークショップ時の熱を語る。
加藤千恵氏のワークショップ名は「こんなケーキをつくりたい!」。
20名の生徒たちが誕生日や記念日につくりたいケーキのカラースケッチを持ち寄り、アイデアの膨らませ方を学んだ。
同時にチョコレートのツリー4台の仕上げと飾り付けも先生指導のもとで行われ、1台はケースに入れて学校に飾り、残り3台はみんなで試食。和気あいあいのワークショップとなった。
「心豊かになれる、素敵な1日でした」と加藤氏は振り返る。
小林氏のワークショップ名は「魅力的な旭川のまちづくり」。
16名の参加者からは、旭川駅前の買物公園にディズニーショップや秋葉原のような店ができたらもっと人が集まる、観光客にレンタサイクルでまち歩きをさせたら面白い、といった具体的な活性化プランも出た。
先生から「ふだんと違う生徒たちの積極的な側面を見た」と感想を言われた小林氏は、自分の職業を通して在校生と関わることができたこと、彼らにおなじDNAが流れていることを知ったこと、大きな財産です、と答えてくれた。
鈴木氏のワークショップ名は「旭川に観光客を呼ぶキャッチコピー」。
観光ポスターを想定し、13名の生徒が書いたキャッチコピーと絵づくりの構想を円陣になって披露しあった。
皆それぞれが自然とまちが共存する旭川に愛を感じており、生徒たちの得票を集めたのは「ちょうどいい街、旭川」「水の変化と生きる」「大雪解かす熱いまち」だった。発想法や絵づくりが勉強になったという意見も聞かれ、鈴木氏も狙い通りのレスポンスがあったと語る。
遠藤校長の陣頭指揮のもと、第1部が90分、第2部が60分の時間配分で行われた「すずらん塾」。後日、遠藤校長からは「今回、特にワークショップで蒔かれた種は生徒たちの中で気づきとともに育ち、必ずや将来の道しるべとなると思います」という感謝の言葉をいただいた。講師たちにとっても、母校への熱い思いが結実したワークショップとなった。
好きなことに向かって、ガンバレ西高生!