倶楽部「伍四人」30年度 下谷七福神巡りが開催されました
毎年正月の恒例となった倶楽部「伍四人」の七福神巡り。第6回目となる今年は、1月7日に下谷七福神を訪ねました。
朝9時、地下鉄日比谷線・三ノ輪駅に男女総勢15名が集合。江戸文化史検定2級の資格を持つ14期・及川茂氏を指南役にいざスタートです。集合場所となった三ノ輪駅は、大関横丁交差点に接しており、都内でも著名な昭和通り、明治通り、日光街道、金杉通り、国際通り、土手通りが交差する有名な交差点です。
最初に訪れたのは寿永寺。徳川二代将軍秀忠の菩提を弔うために建立されたお寺で、幸福を誘うという布袋さんが祀られています。そのお腹はメンバーの誰かを思わせるふくよかさではありました。
途中、樋口一葉の一葉記念館に立ち寄って、次に訪ねたのは飛不動尊の通称を持つ生宝院。古くから病魔や災難を「飛ばして」くれると信仰されており、近年では航空安全の守護神としても有名とのこと。ここには鯛を抱えた恵比寿さまが祀られています。
3番目は朝日山弁天院。江戸時代前期に備中松山(岡山県西部)の城主が上野不忍池に弁天堂を建てる折、下屋敷のあったこの地にも弁財天を祀って建てたというお寺で、合わせて「姉妹弁財天」と呼ばれているそうです。ここでは町内会の皆さんが温かいお茶をふるまってくれました。
さて4番目の七福神は毘沙門天。それを祀っているのは法昌寺です。この寺には元プロボクサーでコメディアンのたこ八郎(1940~1985)の地蔵があるとのことですが、参加者で気づいた人はいたのかしら?
5番目に訪ねたのは英信寺。 ここに祀られている大黒天は弘法大師の作と伝えられており、正面に大黒天、右に弁財天、左に毘沙門天、そして後部に宝珠形光背を付けたユニークな像でした。
6番目は、かの有名な入谷鬼子母神。鬼子母神の謂れは既にご存知と思うので省略しますが、ここには幸福(実の子に恵まれること)、封禄(財産)、長寿の三徳を現わした福禄寿が祀られています。
最後、7番目は元三島神社。元寇の弘安の役(1281年)の際に河野通有という武将が愛媛県大三島神社に必勝祈願した後、この地に分霊を勧請して創建したと伝えられています。ここには寿老神が祀られています。七福神巡りの仕上げとなった神社境内の入口には無病息災を願う茅の輪が設けられており、参加者一同今年1年の健康を願ってくぐりました。
およそ1時間半の七福神巡りは、これにて終了。東京に限らず、七福神巡りは街おこしの一つとして年々盛んになっているようで、今回も多くの寺社で幾つものグループと会いました。神頼みを兼ねた健康法の一環なのでしょう。さあ、来年わたし達はどこを巡るのかな?
今年1年の健康と多幸をお祈りした伍四人メンバー、全員そろって8つ目のお目当てに繰り込んだことは云うまでもありません。
参加者のみなさん、お疲れさまでした!<カット写真協力/石野道子さん>