第7回すずらん塾
第7回すずらん塾が令和2年2月6日に無事行うことができました。
今回は2回目の第1部トークセッション、第2部ワークショップ形式で行われ、講師は鹿野正昭氏・森山隆氏(料理家)、かわいきみ子氏(ソーイングクリエーター)、雪ノ浦裕一氏(陶芸家)の四氏でした。
今回のすずらん塾の演題は『つくることで人に喜ばれる仕事』。
(1)キャリア教育の一環として、職業人(同窓生)の職業に関する講話を聞くことにより、生徒の勤労観や職業観の育成を図る。
(2)職業の具体的な内容等を聞くことにより、生徒の進路選択に役立てる。
(3)生徒と同窓生との交流を図るとともに、ネットワークの構築を図る。
13時から1、2年全生徒が体育館に移動開始、当日の旭川市内の最低気温は零下23.5度。体育館はこの寒さで大丈夫かなと思い、恐る恐る入って行きましたが、館内は非常に暖かく、54年前(筆者は18期)と隔日の感がありました。
程なく第1部のトークセッションが始まりました。各講師この仕事の世界に入った契機を自分の記憶を思い出しながら語ってくれました。高校時代から目指していた人、回り道をしながらこの世界に来た人など各人それぞれですが、共通するのは創造(つくる)する喜びを知ってしまったと云う事を、熱く熱く失敗談も交えて語ってくれました。講師の皆さんが全員、人との出会いがあって現在の職業に導かれていったとも語ってくれました。
生徒さんからの質問タイムでは、校歌への質問がありました。
講師のかわいさんから生徒さんへ、「校歌のドン!!は引き継がれているか」との問いがあり、そこに興味を持ってくださった生徒さんが「校歌の【ドン!】はどこに入れるのか」と質問があったのですが、思いもかけず校歌の音楽をかけてくださったのです。ここは思い切り見本をしめさなくてはいけませんので、
競う学び舎~♪ ドン! 三年はる~あき~♪
講師の皆さんは、生徒の皆さんと一緒に思い切りの足を踏みならし、校歌の歴史の一編を伝えることができました。それこそ同窓生冥利の瞬間でした。
第2部は各教室にて、ワークショップが開催されました。
講師 鹿野正昭氏、森山隆氏『料理づくりに挑戦!』
旭川でシェフを続けている森山隆氏と札幌で活躍中の鹿野正昭氏が椎茸のスープと、フレッシュチーズと生クリームを使ったデザート(クレームダンジュというそうです)を作ってくれました。
椎茸のうま味のクリームスープで、ポイントは野菜のみの出汁で作ったムースがのった、本物のフランス料理でした。このクラスにはこの春から料理の勉強に進学するという3年生も、特別に参加してくれました。
講師 かわいきみ子氏『タオルとミシンでつくるミニポーチ』
多くの作品や著書を出版しているかわいきみ子さんのクラスでは、身近にあるタオルを二つに折り、ファスナーをつけたミニポーチの作り方をコーチしていただきました。手芸部で針と糸を手慣れた生徒さんや、初めてミシンを使う生徒さんたちも、一時間という短い時間でしたが最後にすてきな包装でくるみ「あっ、5万円で売れちゃう!」のポーチが出来上がりました。
講師 雪ノ浦裕一氏『豆皿に釉薬を施してみよう!』
岩手の土で作陶をしている雪ノ浦氏のクラスでは、化学のような緻密な計算でつくられた釉薬(うわぐすり)は、焼き上げると色が変化するという説明を受けながら、それぞれが素焼きの小皿に釉薬の四回がけを試みました。一ケ月後に盛岡から届いた作品は、琥珀色や淡いグリーンのガラス状の鮮やかな色の作品に仕上がっていました。
少し時間をオーバーする班もありましたが「少しでも多く何かを伝えたい、少しでも多く何かを教えたい」との今回のすずらん塾の講師の方々の熱意は、生徒さん達に十分伝わったものと思います。
「好きなコトを仕事にする、こんな生き方も素敵です」